紙媒体の書籍などをスキャニングして電子化をするいわゆる自炊を最近聞かなくなりました。

私は今でも自炊(超スローペース)をしています。今回は、なぜ自炊が衰退したのかや私が自炊する理由などを紹介していきたいと思います。


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自炊とは

自炊とは一般的に、料理を自分で作る意味として使われていますが、もう一つ別の意味としても使われることがあります。

それは、書籍を裁断しスキャニングして、電子化する作業です。

なぜ、書籍の電子化を自炊を呼ぶのか?

まずは、その理由を説明して行きたいと思います。

なぜ、書籍の電子化作業が自炊と言われるようになったのか

なぜ、書籍の電子化作業が自炊と言われるようになったのかを、ネットで調べて見ました。
その結果、

「データーを自分で吸い取る」→「自吸い」→「自炊」

と書かれていました。

これだけでは、何のことかわからないので、詳細を説明して行きたいと思います。

※ちなみに、業者に代行してもらうことを「他人が吸い取る」で「他炊」と言います。

データーをROMからPCへ移す作業で使われていた用語

元々は、アーケードゲーム(ゲーセンのゲーム機)のROMデータをPCに移し取る作業を「吸う」、「吸い取る」と呼んでいました。

その作業を自分で行うので、「自分で吸い取る」で「自吸い」をへて「自炊」となったようです。

上記の作業と書籍の電子化の作業が似ていたので、ネット(2チャンネルあたり)などで使われるようになって拡散して一般化したようです。

自炊の作業のながれ

まずは、自炊の一連の作業工程から説明していきます。

  1. 書籍を裁断機などで裁断
  2. のりが付いていないか1枚ずつ確認
  3. 本の1ページ1ページをスキャニング
  4. 適正にスキャニングされているか1ページごとに確認

以上4つの工程に大きく分かれます。

今でも自炊を続けていますが、ハッキリ言ってめんどくさいです。3、4冊でモチベーションが失せます。

高性能な裁断機とスキャナーを使用しているのにです。

めんどくさい理由として、裁断機での裁断後紙同士がのりでくっついていないか1ページごとに確認しないといけないことと、スキャニング後適正にスキャニングされているかPCで1ページごとに確認しなければならないことです。

よほどの理由が無いかぎり、自炊はおすすめできません(裁断機やスキャナーも高いし……)。

私が自炊をする理由

めんどくさいのになぜ私は自炊をするのかと言うと、
1つに大量の本がありまして、捨てたり売ったりしましたがまだ大量に捨てられない本が残っていて、それらを取り込んで部屋をスッキリさせたい。

2つ目の理由が、ハウスダストのアレルギーがあります。私はアトピーが酷くて、古紙から発生する紙ボコりを防ぐ対策。

そして、3つめの理由として、電子書籍化がまずされない雑誌などがあります。例えば、通っていた学校が発行する雑誌などです。

以上のように私の場合は、自炊しなければならない理由がありますので、自炊しています。

自炊をするために必要な道具

ここでは、自炊をするための必需品を紹介していきます。

裁断機

これは言わずと知れた、本を裁断する機械です。

さまざまな商品があり、性能が高いともちろん値段も比例して高くなります。

私が現在使用している裁断機です。
数年前の自炊ブームで話題になった裁断機になります。

DURODEX 自炊裁断機 ブラック 200DX

販売元サイトはこちら(株式会社デューロデックス:http://www.durodex.com)

この商品を実際使ってみて、良かった点と悪かった点を説明していきます。
良かった点

  • とにかく切れ味が抜群!どんなに分厚い書籍でも裁断できます(あまり分厚すぎると裁断部に入りませんけど……)。

悪かった点

    • 無茶苦茶重いです。約9kgあります。女性では持てない重さになります。
    • 分厚いのも切れますが、書籍を固定するバーが磁石なので横滑りします。なのでナナメ切りになります。分厚い本の場合、事前にカッターなどで何個かに切り分ける必要があります。
    • 値段がやや高いかなと思います。約4万円近くします(性能からしてこの値段が妥当とは思いますが、一般の目線では割高になるかと思います)。

今でも、本の裁断に使っています。良く切れますし重宝しています。ただ重さだけがどうにかならないかと思います(どうにもなりません)。
私はこの裁断機しか知りませんが、もしかしたらもっと安くて性能のいい裁断機もあるかもしれません。

スキャナー

本の内容を1ページごとに、電子化させるために使用します。

2種類のスキャナーのタイプ

スキャナーには、大きく2種類のタイプがあり、それをまずは説明していきたいとおもいます。

フラットベッドタイプ

このタイプの特徴は、用紙を固定して読み取り部分やライトが可動してスキャニングするタイプです。

良点

  • 業務用コピー機と同じ構造なので、ゆがみのないスキャニングができる。
  • 広辞苑などの分厚い書籍でもスキャニングが可能(見開いたページのみ)。
  • 書類などが傷みにくい(連続スキャニングは別)。
  • メモ用紙サイズなどの小さい用紙もスキャニングできる(A6以下)。
  • カード類などの固い物や紙以外の小物などもスキャニングができる。

欠点

  • 用紙のサイズを基本に作られていますので、どうしても構造が大きくなる。
  • 書籍を裁断せずにスキャニングができますが、1ページづつ手動でしなければいけない。

ドキュメントスキャナ

フラットベットタイプとは逆で、読み取り部分が固定されてローラーで用紙を可動させて読み取るタイプです。

良点

  • 小型化がしやすい。
  • スキャニングのスピードが速い。

欠点

  • 構造上用紙を曲げてスキャニングしているので、ゆがみが生じる場合がある。
  • 紙詰まりが起きやすい。
  • ある程度の大きさの用紙しか読み取れない(ローラーが用紙に設置できないから)。
  • 読み取り部分やローラーが汚れて、その汚れも読み取ってしまうようになる。

※他にも様々なタイプのスキャナーがありますが、今回は自炊目的なので割愛させていただきます。

自炊には、効率のいい両面高速連続スキャニングができるスキャナーがいいと思います(普通のスキャナーでは1冊1日になってしまいます)。

私が現在使用しているスキャナー
こちらはドキュメントタイプのスキャナーで、自炊ブームでかなり話題になりました。

富士通 ScanSnap iX500 (A4/両面)

この商品を実際使ってみて、良かった点と悪かった点を説明していきます。
良い点

  • とにかく処理能力が速い(スキャナーの中では、一番速いと思う)。
  • コンパクトで場所を取らない。
  • 用紙が2枚重なっていれば必ず検知する。

悪い点

  • A4サイズ以上の用紙をスキャニングできない。
  • 価格が高額。

当時4万円以上と高額な商品でした。現在、値段が若干下がり4万円以下になりましたが、まだ高額です。現在価格は上で紹介した裁断機と同じぐらいになります。
高額商品ですが、かなり重宝しています。コンパクトボディなので、PCの横に常に置いとくことができ、必要なときにすぐ使用できます。自炊以外にも使用し、ラフ画や
手描きのクロッキーなどをスキャニングすることもあります。しかもすぐ出来上がります。
今まで何十回も使用してきましたが、高速なのに用紙が2枚重なってた場合は必ず検知し反応します。ページ抜けなどは1件も発生せず、確実に1ページをスキャニングしています。
あと、指定された用紙しか使用できない(カードなどの固いものもNG)ですが、ほとんど、A4かB5のコピー用紙しか使用しないので、私の場合は気になりません。

A4以上の用紙を連続スキャニングしたい場合は、こういう機種もあります。
※あくまでも一例です。あと最安値とはかぎりません。

ブラザー A3カラーインクジェット複合機 PRIVIO MFC‐J6580CDW(送料無料)

私が知っているA4以上で両面連続スキャニングできるタイプは、ブラザー製の複合機になります。
最大A3まで対応しています。多分ix500より遅いと思います。
※上の写真の機種以外にも両面連続スキャニング機能がある機種も存在します。

自炊はなぜ衰退したのか

自炊が衰退した理由として、大きく3つが考えられます。

  1. 電子書籍の普及
  2. めんどくさいのでやめた
  3. 裁断機とスキャナーが高額

昔は(約5~6年前)、クレジットカードがなければ、購入することができなかった電子書籍も、今では購入しやすくなり普及して手間のかかる自炊する意味が無くなった。

作業がめんどくさいので途中であきらめたや、気が変わって電子化をやめて処分した。

そして、裁断機やスキャナーが高額なためあきらめた。

などの理由により、自炊は衰退していったと思います。

自炊代行業者は今でも健在?

健在かと思います。個人向けの自炊代行はほぼ消滅したかもしれませんが、企業や団体向けの需要はまだまだあります。

いわゆるペーパーレス化の代行です。

企業にはまだ大量の紙の図面や書類が存在して、それをどうするか苦慮しています。

企業には、A0やB0などの大きな図面もありますので、なかには市販のスキャナーでは取り込めない場合もあります。

それを取り込むには大判スキャナーが必要になり、1台数十万~百万はします。

もし購入したとしても、その作業を従業員が行なわなければなりません。

数枚なら機材を購入した意味が無く、数百枚なら経費(主に人件費)のロスにつながります。

従業員は、給料の3~4倍の収益をあげなければいけません。特に正社員は、収益に関係の無い作業をなるべくさせないのが常識になりつつあります。

例えば正社員のAさんが、ペーパーレスの作業を1日(8時間)かかったとします。

正社員の時給3,000円の経費が掛かると言われていますので

時給3,000円 x 8時間 = 24,000円

会社は、Aさんに対して24,000円の経費が掛かった事になります。もちろんAさんが上げた収益は0円です。

例えサービス残業であっても光熱費などの諸経費が掛かりますので、会社にとっては損失(経理での)にしかなりません。

もし、代行業者に頼めば、費用が24,000掛かりますが、Aさんは収益を得るための行動時間を手にすることができます。

8時間もあれば、かなりの業務ができます。営業であれば、数百万の仕事を受注する可能性もありますし、技術者でしたら部品交換だけで5~10万の収益になります。

Aさんの業務で、収益が経費を上回り会社への利益として還元されます。

そこに代行業者の需要があるとおもいます(10年~20年ぐらいでこれも消滅すると思います)。

追記(2019.3.1)

自炊を続けていると重要な事に気がつきましたので、追記致します。

自炊に向く書籍、向かない書籍

タイトルに書いた通り、書籍のジャンルよって自炊に合っている物、合っていない物が存在します。

自炊に適しているジャンル
◎小説
◎マンガ
自炊に適しているか疑問があるジャンル
△テキスト
○問題集
自炊に適さないジャンル
×辞書

※◎:最も適している ○:ある程度適している △やや支障がある ×:全く適していない

電子書籍では、物語の様なページをめくって順番に進行していくのに適していますが、索引からページをめくるのには適していないことがわかりました。

ページを効率よくめくるのは、紙媒体の書籍にはかなわないようです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

私の場合は、主にアレルギーなどの理由で自炊をしていますが、「自炊をする」決心がない場合は道具の購入は控えた方がよいかと思います。

裁断機やスキャナーも選んで購入しなければいけません。安易に安い物を購入すると作業効率などが悪くなり途中で投げ出してしまいます。


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