今回は、ちょっと哲学的な話になります。ネットなど巷で「これは名作だ!」と評価していたりしていますが名作の定義とは何なのかを私なりに説明したいと思っています。あと、芸術の定義についても私なりの持論を補足したいと思っております。


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名作とは年季である

名作とは、時代や価値観の変化の違いに影響されず常に支持され続けることにあると思います。

そして、支持され続けている時間が長ければ長いほど名作として確固たる地位を築くのです。

百年後が歴史的名作になる一つのターニングポイントだとおもいます。

その名作の代表とされる一例を紹介いたします。

名作の一例

ここで、名作の代表として源氏物語とシェークスピア(作品では無く作者)を紹介します。

賛否両論はありますが、現在でも認知されていますので名作には違いありません。

源氏物語

平安時代中期に紫式部によって書かれた長編小説。

日本を代用する文学作品で現在もなお支持されて、現代文学にも多大な影響を与えています。

千年もの間、ベストセラーであり続けている作品でいわゆる化け物作品です。

シェークスピア

ウィリアム・シェイクスピア 1564年~1616年(徳川家康と同じ時代)。

中世イングランドの作家で「ハムレット」「マクベス」「オセロ」「リア王」の四大悲劇以外に「ロミオとジュリエット」や「ヴェニスの商人」などの現代でも支持や認知され続けている名作を世に出しています。

ヒット作でも後生に残らなければ名作とは言えない

当時爆発的ヒットを飛ばしても、数十年後若者に作品名も認知されていなければ、名作にはなりえません。

今現在、歌で日本を代表するグループで言えばAKB48やEXILEだと思います。

芸能人に疎い私でも認知していますので、その一つとして間違いないかと思います。

AKB48やEXILEの50年後

今現在、日本を代表するAKB48やEXILEですが、50年後の若者にも支持され続けているかは分かりません。

50年後の未来は誰にも分かりませんので、逆に50年前の日本を代表する歌手やアイドルで考えて見ます。

今から50年前の日本の代表と言えば石原裕次郎さんや加山雄三さん、そして美空ひばりさんではないでしょうか。

今や伝説のスターと呼ばれている三人です。

その石原裕次郎さんや加山雄三さん、美空ひばりさんの曲を、今の十代、二十代の若者が積極的に聞いたり歌ったりしていますでしょうか。

私でさえ石原裕次郎さんは「太陽に吠えろ」、「西部警察」、加山雄三さんは懐かしの曲やタレントとして、美空ひばりさんに至っては亡くなってから知りました。

石原裕次郎さんの代表曲の一つ「銀座の恋の物語(牧村旬子さんとのデュエット曲)」は、年配の同世代の方が歌っているのを聞いたことはありますが私は、歌ったことはありません。

私でも歌わない歌なのに十代、二十代の方は知っているかも怪しいです。

加山雄三さんの曲も今の若者は知らないだろうし、美空ひばりさんでも若者が知っている曲としては「川の流れのように」ぐらいではないでしょうか。

今現在も、同じ世代の方から熱狂的な支持を受けているのは確かです。

しかし、その世代の方が居ない50年後の未来に、それが忘れられず支持され続けているかは、私にもわかりません。

これで後生の人に作品を支持されるのが、どれほど大変かおわかりいただけたかとおもいます。

しかし、この時代がクローズアップされたり、ブームが起きれば認知されるの可能性は高くなると思います。

さすがに百年後の人々に忘れ去られていれば、名作とは言えないのかと思います。

DNAは受け継がれていく

しかし、その時代としての役割は果たしていますし、この三方が居なければ今の芸能界は成り立っていません。

石原裕次郎さんは、マルチタレントの走りと言われ、加山雄三さんはさわやか系の走りで今現在アイドルではなくてはならない要素の一つになっております。

美空ひばりさんもあの阿久悠さんが惚れ込むほどの歌唱力を持っていましたので、後生に名が残るのは確かだと思います?

当時売れず、後にヒットした作品もある

名作には、作られた当時ヒットせず、後にヒットして名作になった作品もあります。

その一例を紹介します。

ピカソやゴッホ

ピカソやゴッホの名は誰でも耳にしたことがあるかも知れません。

しかし、この二人は当初無名?な画家でした(有名か無名か分からないが貧乏は確実)。

たぶん世界的に評価されたのは、亡くなった後だとも言われています。
その作品の価値は、数十億円以上で百年後も変わらないと思います。

宇宙戦艦ヤマト

この当時アニメは子供向けで大人向けのジャンル自体がありませんでしたので最初ヒットしませんでした。

ハイジの裏番組だったのが原因という説もあります。

しかし、再放送でヒットして認知されるようになりました。

バトル物で脱勧善懲悪の初のアニメ作品といえます。

最近でもリメイクされて、劇場版やTV放送されたりしています。

後生に残る名作にはなるかは分かりませんが、今でも支持され続けています。

機動戦士ガンダム

こちらも「宇宙戦艦ヤマト」と同様で初めはヒットしませんでした。

その後、徐々に認知されてヒット作になっていきます。

その後7年の空白の後「機動戦士Zガンダム」を皮切りに大増殖を始めます。

今では知らない人がいないぐらいに認知されていますが、百年後はどうなっているのかは不明です。

名作も当時は大衆向けの商品だった

現在、芸術作品とかなんとか言っていますけど当時は庶民が手軽に買っていた商品や娯楽です。

忠臣蔵や曾根崎心中

忠臣蔵や曽根崎心中など現在では、日本を代表する作品になっていますが、当時は、庶民が手軽に楽しめる大衆娯楽演劇(歌舞伎)です。

これらの作品を執筆した竹田出雲や近松門左衛門などは、芸術作品を作るために書いたのではなく食うために書いた作品です。

おそらく、芸術のために書いたのならこの作品は生まれていなかったと思います。

浮世絵

浮世絵も忠臣蔵や曽根崎心中同様、大衆の娯楽の一つです。

この時代おそらく「芸術」という概念すら存在しなかったのではないでしょうか。

葛飾北斎が「この絵は芸術だ!」「芸術作品を描いている」などは言わないでしょう。

失われて初めてその価値に気付く

芸術とは、時代の移り変わりにより失われた物の生き証人のような存在ではないでしょうか

その作品に触れるとは、その時代にタイムスリップする事であり、その時代の人々の息吹きを感じることでもあります。

それに対し名作と言われる文学作品は、どの時代にも共通し共感できる要素が盛り込まれた作品が多いような気がします。

現在も名作は生まれている

現在も名作の稚魚が生まれ続けています。

その稚魚が時代の荒波にもまれ数多くの者が淘汰されていく中、生き残った一部の作品が名作として22世紀、23世紀の人々に受け入れられることになっていきます。

まとめ

いかがだったでしょうか?

ネットなどで、「これは名作だ!」と巷で言われて氾濫していますので、生意気ながら私なりの持論を書いてみました(ほかの記事がなかなか書けないから書いたとは口が裂けても言えない……)。

「名作とは」と書いておきながら、芸術など少し趣旨がズレた部分があったかも知れませんが、何とか形にはなったかと思います?

その芸術ですが、自分の作品を「芸術だ」とおっしゃっている方がいますが、はすかしいので言わない方がいいと思います。

芸術とは、作られて十年、二十年、百年と経過し、作者以外の者が「これは芸術だ!」と言わないかぎり芸術になりえません。

あと、そのジャンルの手本や教科書とならなければ芸術の条件とはなりえないでしょう。

その芸術の最高系が名作になるのではないでしょうか。


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