最近のCPUはハイパワーで高性能になってきていますが、そこで問題になるのが、CPUの温度上昇になります。
CPUの温度上昇は、PCのパフォーマンス低下や故障の原因につながるやっかいな問題です。
そこで、CPUの高温化を抑制するPCクーラーの紹介をしていきたいと思います。
スポンサードリンク
PCクーラーの紹介
PCの高温化を防ぐアイテムは様々な物がありますが、市販デスクトップPCの場合は、しっかりと放熱処理される構造になっていますのでよほどの事が無いかぎり何もしなくても大丈夫かと思います。
あとタブレットPCの場合は、省電力CPUを使用していますので、それほど温度上昇することはありません。
しかし、ノートPC(とくにハイエンドモデル)の場合は、強力なCPUを使用するため
温度上昇します。それに加えノートPCの構造上、放熱する事が難しく熱がこもってしまします。
そこで今回紹介するPCクーラーは、ノートPC限定で紹介いたします。
ノートPC用クーラーの種類
今市販されているPCクーラーは、大きく4タイプに分類されます。
- 冷却台タイプ
- 吸引タイプ
- 冷却ゲルタイプ
- アルミ板や銅板
冷却台タイプ
一般的にPCクーラーと言えばこのタイプ。
ノートPCの下に置いて、ファンを使って下から風をPCへ送り、効率よく吸気口に風を入れる構造。
吸引タイプ
ノートPCの排気口に設置するタイプ。
PCの熱を吸引して冷却していきます。
冷却ゲルタイプ
設置方法は、冷却台タイプと同じで、こちらはファンの力ではなくゲルで冷却するタイプになります。
アルミ板や銅板
その他に、アルミ板や銅板をPCの下(特に高温になりやすい部分)に設置します。
- アルミ:吸熱効果があります。
- 銅 :放熱効果があります。
専用の市販製品もありますが、ホームセンター等で購入し自分でカスタマイズすることもできます。
ほかの3タイプよりは劣りますが、タブレットPCの冷却などに使えるかと思います。
※金属板ですので、くれぐれも感電には注意してください。
それぞれのPCクーラーの欠点と正しい使い方
せっかくPCクーラーを購入したのに間違った使い方をすると、うまく冷却できず宝の持ち腐れになってしまう場合があります。
冷却台タイプの場合
冷却台タイプが冷却出来にくいのは、ノートPCの多くが熱伝導率の悪いプラスチックカバーで覆われているからです。
それに、ボディがCPUの冷却板と直接つながっていないのも効率性が悪い理由の一つです。
あと、吸気口に効率よく空気を送り込めても、排気ファンのパワーが弱ければ効率よく吸気してくれません。
このタイプで有効なノートPCはボディ自体が金属でCPUクーラーの役割をしているタイプのみです。
その他の方法としては、吸引タイプと併用で使用することかと思いますが、コストが掛かります。
吸引タイプの場合
この3タイプの中で一番冷却効果はありますが欠点もあります。
それは、ノートPCの排気口の位置や形によって使えない場合があるからです。
あとUSBのバスパワーを使用しているため、吸引力が控えめです。
冷却ゲルタイプの場合
冷却効果はありますが、構造によって使用できないタイプがあります。
底面に吸気口があるノートPCの場合吸気口をふさいでしまいますので、使用する場合は工夫が必要。
ゲルは熱をためてしまいますので、長時間使用の場合はやけどする恐れもあります。
使用する場合は、2枚買って交互に使うのがいいかと思います。
※アルミや銅板はこのゲルと同じ原理です。
おすすめのPCクーラー
3タイプを紹介した中で、一番おすすめなのが条件が可能なかぎりでは吸引タイプになります。
吸引タイプの詳細
吸引タイプは、排気口に直接取り付けて、効率よく暖かい空気を排出しそれと同時にPC内の気圧が下がるため、吸気口から新鮮な空気が取り込まれやすくなります。
値段もそれほど高く無く、大体2,000円~3,000円程度です。
この商品は、ツマミを回すことによってファンの回転数を調整することができます。
この商品は、リアルタイムで温度を表示します。
これ以外にも様々な商品があります。
吸引タイプを使用しての感想
私も吸引タイプを使用していますので、使用時の感想も紹介していきます。
PCが高温時、吸引タイプのトルク部分がかなり高温になるので冷却に貢献していると思いました。
しかし、過度な期待は出来ないのが率直な感想です。
この吸引式でも、高温になったPCの温度を下げる事は出来ません。
あくまでもこれ以上温度が上昇しないようにするのみと認識してください。
その原因として、パワー不足にあります。
バスパワーを使用していますので、吸引力は押さえられています。
でも常温時には、温度上昇を極力抑えてくれますので、重宝しています。
非常事態の最強PCクーラー
PCが高温になってフリーズ。キーボードやマウスを押してもウンともスンとも言わず困ったことがあるかとおもいます。
普通なら作業データを犠牲にして、シャットダウンや再起動を行ってしまいます。
そこで、一ついい方法があります。それは、掃除機を使う方法です。
掃除機を使用して強制冷却
やり方は簡単で、ノートPCの排気口に直接掃除機の口をつけて電源ONします(ホコリも取れて一石二鳥)。
吸引タイプの応用ですけど、掃除機の方がパワーが上なので、みるみるうちに温度が下がります。
私も実際やって見ましたが、15秒ぐらいで10℃以上下がりました。
掃除機はうるさいので、常時使用は出来ませんが緊急事態に使用してはどうかと思います。
まとめ
今回は、ノートPC限定のPCクーラーを紹介いたしました。
今回は取り上げなかったデスクトップも場合、空冷式以外に水冷式が存在しバリエーションはノートPC以上になります。
もちろん、玄人向けですので素人が手を出したら思いも掛けないしっぺ返しが来るかも知れません。
PCクーラーを効率よく使用するには、まずはお持ちのノートPCの構造を理解して、冷却するプランを立て購入するのがいいかと思います。
スポンサードリンク