マンガ家はなるのもなってからもお金がかかる

マンガ家は本当に大変な仕事です。なるのも大変ですが必要経費もかなりかかります。

ヒット作を産まないかぎり、今まで費やした経費を取り戻す事ができません。

上記の理由でマンガで食べていくのはギャンブルの様な物だと世間ではよく言われる所以でもあります。

私がマンガ道に警鐘を鳴らしているのは、多くのマンガ家やそれを目指されている方が、お金もそうですがそれ以外でも様々な理由で苦しんでいるからです。

今回は、マンガ道にはどれだけ経費がかかるかを検証していきたいと思います。

※数字はあくまでも仮定ですので参考程度にご理解ください。

※ご大層なタイトルを掲げていますが、もちろん経済学など勉強したことはありません。

マンガ道具にかかる経費 ~初期費用~

手描き

  • 鉛筆1ダース(12本):300円
  • ペン先10本入り(カブラペン、Gペン、丸ペン):1,000円x3
  • ペン軸1本:600円
  • つけインク(黒):500円
  • 羽箒:1,000円
  • 修正液(白):500円
  • 原稿用紙(B4、50枚):800円
  • スクリーントーン(3種類1枚):350円x3
  • トレース台:20,000円
  • 雲形定規:400円
  • デッサン人形:1800円
  • 合計経費:29,950円

あくまでも一例です。これ以外でも購入している方もいらっしゃいますし、この中で購入していない方もいらっしゃいます。値段もまちまちです。

デジタル

  • ノートパソコン core i7 (コア4、スレッド8) メモリ8GB:150,000円
  • wacom intuos pro medium(ペンタブ):35,000円
  • CLIP STUDIO PAINT EX(DVD版):35,000円
  • 合計経費:220,000円

これは、私が購入した経費を参照しています。値段は忘れてしまいましたのでおおよそで書いています。

PCは、富士通のLIFE BOOK AH77/Uを10年使用することを想定し購入いたしました。

20数万はするハイエンドモデルを決算セールで安く購入しました。

このぐらいの性能がないとクリスタの性能を発揮出来ません。クリスタは優れたマンガ制作ソフトですが、機能が充実している分処理するデータ量もかなり多くなるため、高性能のPCを求められるデメリットもはらんでいます。

※2015年当時の購入価格です。現在はもっとお安くなっているかと思います。

マンガ道具にかかる経費 ~10年経過~

手描き

  • 年1本消費 鉛筆1ダース(12本):300円
  • 半年で消費 ペン先10本入り:(1,000円x3)x20=60,000円
  • 5年で交換 ペン軸1本:600円x2=1,200円
  • 半年で消費 つけインク(黒):500円x20=10,000円
  • 現在も使用中 羽箒:1,000円
  • 半年で消費 修正液(白):500円x20=10,000円
  • 1ヶ月で消費 原稿用紙(B4、50枚):800円x120=96,000円
  • 1ヶ月で消費 スクリーントーン(3種類1枚):(350円x3)x120=126,000円
  • 現在も使用中 トレース台:20,000円
  • 現在も使用中 雲形定規:400円
  • 現在も使用中 デッサン人形:1800円
  • 合計経費:326,700円

これもあくまでも参考数字です。しかし、プロの方はこの倍以上の経費が掛かっています。

デジタル

  • PCの購入を検討中 ノートパソコン core i7 メモリ8GB:150,000円
  • 現在も使用中 wacom intuos pro medium(ペンタブ):35,000円
  • 1年で交換 通常替え芯(5本入り):1,080円
  • 現在も使用中 CLIP STUDIO PAINT EX(DVD版):35,000円
  • 合計経費:221,080円

光熱費は含んでいません。そして、機器に故障がないと想定しています。クリスタの場合は、旧コミスタの初版~最終版の期間を参照しております。

まとめ

手描きの方が初期投資が安く、年月が経過するにつれて増大していく傾向にあり、デジタルの方は、初期投資が高いが長いスパンをで見るとコストパフォーマンスで手描きよりも上回ります。

しかし、デジタルの方では光熱費を含んでいませんので、それを含めれば手描きよりも経費が上回る可能性もあります。

 

プロの方はこの結果の倍以上の経費が掛かりますので、高みを目指せば目指すほど経費が増大していくという悲しい現実をつきつけています。

結果的に手描き、デジタルどちらも経費は高額です。しかし、日本経済に貢献していると思えれば少しはなぐさめになるのかもしれません。

追伸、これはあくまでも道具に掛かる経費です。まだ教育にかかる経費、つまり技術を習得するための経費をここには記載しておりませんので、近々それを記載できればと思っております。